ほうかご百物語

ほうかご百物語 (電撃文庫)

ほうかご百物語 (電撃文庫)

素直に現実を直視し、前へ進もうとする、まさに青少年の鏡ですな。

読中に感じたのは、「狼と香辛料」と比べてどうかという点でした。
・人外ヒロイン
・ヒロインが主人公を守る
・主人公は割合「一直線」
・「終わり」を見せる
・主人公とヒロインのやりとりを楽しむストーリー

もちろん賢狼とは経験の差が段違いなのですが、こんなやりとりはある意味正直で純な感じがしました。また、旅をせずフィールドが学園に絞られている関係もあり、周囲のキャラが常に絡んできてメイン2人との濃度差があまり感じられないかもしれませんが、これはこれで私的には「あり」で十分楽しめました。今後どのように膨らませられるかが力量を問われるところではありますが、次巻も期待したいですね。

ごちそうさまでした。